大阪でも最も参拝客が多く、毎年お正月の三が日には約230万人もの方が訪れる『住吉大社』。
大阪の地元民からは住吉さん(すみよっさん)の愛称で親しまれている神社です。
鎮座は西暦211年。すでに1800年以上もの歴史がある日本を代表する、全国各地にある住吉神社の総本社。
そんな住吉大社の中でも、ご利益があるパワースポット参拝客の多くが訪れるのが『住吉神兎(すみよしうさぎ)※』、通称『撫でうさぎ』と呼ばれる翡翠(ヒスイ)で造られた兎の像です。
※住吉神兎と書いて、『すみよしうさぎ』と読むのが正しい読み方です。決してフリガナが間違っているわけではありません。
うさぎの像の体を撫でれば無病息災、頭を撫でれば賢くなるという言い伝えがあり、住吉大社へやってきた多くの参拝客はこの兎像の五体(頭・首・胸・手・足)を撫でて帰ります。
しかし像と言っても、昔の小学校にあった二宮金次郎の銅像のように、私たちの身長よりも高さのある像ではない上に道順の案内板も無いので、初めて訪問される方には場所がわかりづらいかもしれません。
そこで今回の記事では住吉神兎の場所をマップと写真を使って、住吉大社の玄関口である正面の『一の鳥居』から『住吉神兎』までの行き方・道順をわかりやすく解説します。
道に迷わず『撫でうさぎ』まで辿りつきたい方は、ぜひ参考にしてください。
住吉大社が兎と関係が深い理由【神使だからウサギの像があるワケじゃない】
住吉神兎がどこにあるのかをお伝えする前に、そもそもどうして住吉大社に立派なウサギの像があるのかをお伝えします。
神道の知識がある方なら、「ウサギは神様の使いだからじゃないの?」と答えるかと思います。
しかし理由はそれだけではありません。実は住吉大社はウサギとの関係が深い神社なんです。
前述した通り、住吉大社は西暦211年に鎮座されました。鎮座を進めたのが、神功皇后(じんぐうこうごう)です。
神功皇后は14代・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の正室であり、巫女のような特別な力を持っていたと言われる女性。
彼女は神託(神の言葉)を、受け取ることができました。
神功皇后は仲哀天皇の死後は、将軍として国を指揮します。戦うヒロイン、日本版ジャンヌ・ダルクのような存在ですね。
そして神託に従って新羅(しらぎ)の国(朝鮮半島にあった国)を討ち倒し、国に反映をもたらします。
神功皇后に神託を授けた神様が住吉三神(住吉大神)と呼ばれる、日本書紀にも登場する三人の神様でした。
そしてその時、神功皇后はもう一つの神託を受けます。それは住吉三神の和魂を大津の渟中倉(ぬなくら)の長峡(今の住吉大社のある場所)に祀りなさいという内容でした。
その言葉に従い、神宮皇后は西暦211年(摂政11年)の卯月卯日に住吉三神を住吉大社に祀ったのです。
ちなみに西暦211年は、干支で言えば卯(う・ウサギ)です。つまり住吉大社は卯年・卯月・卯日、三つもウサギが重なる日に鎮座しています。
また住吉大社を鎮座するきっかけとなった神宮皇后の生まれた日も、卯年卯月卯日なんです。もうこれは偶然では片づけられませんよね。
いかに住吉大社がウサギに関係が深いかが、よくわかります。
住吉大社の正面から撫でうさぎまでの行き方・道順
それでは住吉大社の撫でうさぎへの行き方について、写真付きで解説します。
住吉大社の正面にある石造り「西大鳥居(一の鳥居)」をくぐり、参道をまっすぐ進みます。
なお鳥居は住吉大社の入口。神様のお家の玄関にあたる場所なので、通る時には脱帽して軽く会釈してからくぐるのがしきたりです。
南海電鉄・住吉大社駅から向かう場合は、東出口を出て左へ歩道を道なり進めば、西大鳥居に到着できます。
また参道の真ん中は、神様の通り道なのでできるだけ端を歩くようにしましょう。
石畳の参道を少し進むと、目の前に神池にかかる『反り橋(通称:太鼓橋)』が見えてきますので、これを渡ります。
太鼓橋を渡り終えると、左手に手水舎があります。本殿に入る前にそこで手を洗い、口をすすぎ、身も心も清めましょう。
手水舎での手と口の洗い方にも、しきたり・順序があるので次の記事を参照してください。
【参考】【住吉大社の回り方】正しい参拝方法と参拝ルート・順番を解説
ちなみに手水舎が水が注がれる箇所も兎の像になっており、口から水が出るスタイルになっています。見ているだけでかわいいので、そちらもぜひご覧ください。
手と口をすすいだら、石階段を登って『住吉鳥居』と丹塗り四足門をくぐって本殿に入ります。
この本殿の中に『住吉神兎』があります。
本殿に入って真正面にあるのが『第三本宮』、その右隣にあるのが『第四本宮』(下記画像)。
この第四本宮に対峙するように、『住吉神兎』の像はあります。
下記マップの赤丸&矢印の箇所あたりです。
周りに立て看板も立っているし、なでている参拝者もいるでここまで来れば簡単に見つけられるはずです。
住吉神兎まで辿り付けたら、無病息災を願って兎の五体(頭・首・胸・手・脚)を優しくなでてあげてください。
そして隣にある賽銭箱に、お賽銭を入れて手を合わせて祈願しましょう。
参考までにお伝えしておくと、私は小学生の頃に脚が速くなりたいとお願いしながら兎の後脚をなでたら、運動会のリレーの選手に選ばれた経験があるので『住吉神兎』にはご利益があると信じています。
兎好きの方にはうさぎみくじで運試しもおすすめ
住吉大社には撫でうさぎ以外にも、うさぎとの縁が深いものがあり、その一つが『うさぎみくじ』です。
うさぎみくじは粘土で作られた白兎の中に、紙が入っているタイプのおみくじです。
初穂料(価格・値段)が500円で、おみくじを引いた後は入れ物の白兎を置物やお守りとしても活用できるので、うさぎ好きな方は要チェックですよ。
なおうさぎみくじを引ける場所は、先ほど紹介した撫でうさぎの真後ろあたり。巫女さんや神主さんはいない無人の授与所となります。
おみくじの順位は、大吉・中吉・小吉・凶・大凶の5つ、私がこの前引いた時は中吉でした。
うさぎみくじの詳しい場所は次の記事で解説していますので、ご参考にしてください。
【参考】住吉大社のうさぎみくじが可愛すぎた!引ける場所と初穂料
まとめ
今回の記事では住吉大社のパワースポットの一つ『住吉神兎(すみよしうさぎ)』の場所、行き方・道順について解説しました。
記事でもお伝えした通り、住吉大社はうさぎとの縁が深い神社。撫でうさぎ、うさぎみくじの他にも、開運招福祈願の『うさぎ水引守』も用意されています。
また本宮にはこんなにかわいいカップル・恋人・夫婦のようなペアのウサギぬいぐるみまであるんです(↓)。
こんなにかわいいカップルうさぎのぬいぐるみにお願いすれば、良縁・復縁のご利益もありそうですね。
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