全国に2,300社もある住吉神社の頂点に位置する総本社である『住吉大社』。
南海電車の住吉大社駅のすぐ近くに立地で、大都心部の難波からのアクセスはたったの10分行けるにも関わらず、緑が多く堂々とした風格を感じられる大阪を代表するパワースポットです。
本殿の第一本宮から第四本宮には4人の神様が祀られており(住吉三神と神功皇后)と、いずれの神様も日本書紀・古事記にも登場する由緒正しき神社です。
それだけでなく源氏物語にも住吉大社は登場しており、主人公の光源氏は住吉っさんの神様にお祈りして立身出世の道を歩みました。
そんな住吉大社は、日本人なら誰もが知っている昔話(御伽草子)の『一寸法師』にもたいへん縁がある神社。
実は住吉大社には一寸法師のお椀や記念碑、打ち出の小槌の石碑、さらには顔はめパネル(顔の部分が切り抜かれた写真撮影用のパネル)までがあるんですよ。
ただその場所は多くの方がお参りに訪れる本殿から少し離れてるので、正直わかりづらいんです…。
そこで今回は住吉大社にある一寸法師の記念碑やお椀の場所と行き方・道順を画像付きで解説します。
また一寸法師の御朱印(期間限定)を貰う方法もお伝えしますので、住吉大社への参拝を考えている方はどうぞ参考にしてください
一寸法師の昔話で住吉大社は登場する場面はココ!
そもそも一寸法師に住吉大社って登場したかな?
一寸法師の話はなんとなく覚えてるけど、住吉大社が登場してるのは知らないという方も多いはず。
そこで一寸法師のどこで住吉大社が登場したのかを解説します。
まずは一寸法師のあらすじがこちら(↓)
昔々あるところに40歳を越えても子宝に恵まれない仲の良い夫婦がいました。
彼ら夫婦はどうしても子供が欲しく、とある神社にお参りしたところその願いが叶い男の子が生まれたのです。
しかしその子は体がとても小さく手の平に乗るような大きさ。その体の大きさから一寸法師と呼ばれます。
成長しても背が小さいままだった一寸法師。しかし立派なお侍さんになりたく、旅に出ることを決めます。
針を刀、麦わらを鞘にし、お椀を舟に乗り、箸の櫂(かい。船を漕ぐ道具)を使って京に上りました。
そこで鬼退治しを打ち出の小槌を手に入れます。その小槌を振るうと背も大きくなり、富も手に入れ、立身出世を果たしました。
そして一寸法師は立派な武士となり、家族ともども幸せに暮らしました。
上記が一寸法師のお話の概要です。
お話の序盤で、子供のいない40代の夫婦が神社で神様に子供が欲しいと願いますよね。
この時、夫婦が参拝に訪れた神社が住吉大社であり、お願いした神様が住吉明神※です。
※住吉三神や住吉大神と呼ばれる、表筒男命(うわつつのをみこと)・中筒男命(なかつつのをみこと)・底筒男命(そこつつのをみこと)の三人の神様。
さらに一寸法師が旅立った(船出)した場所は、住吉浦(現在の大阪市住之江区)であり、住吉大社の近くです。
それらから住吉大社が一寸法師と縁のある神社であるのがよくわかります。
また一寸法師のお話で、住吉明神に祈願した結果、一寸法師が生まれたことから子宝祈願・安産祈願に参拝に訪れる方も多いです。
住吉大社の一寸法師の記念碑・お椀の場所への行き方・道順
住吉大社にある、一寸法師の記念碑・お椀のある場所までの行き方を解説します。
歩くルートは下記マップの赤矢印で示した道順です。
まずは住吉大社である正面口である『西大鳥居(一の鳥居)』をくぐります。南海電鉄・住吉大社駅の東出口を出て、左方向へ歩道を進んだ先に見えるあの鳥居です。
鳥居は神様のお家の玄関にあたる場所。通る際には脱帽して、必ず深くお辞儀をします。
通りを抜けたら、石畳の参道をまっすぐ進みます。参道の中央(正中)は神様がお通りになる場所なので、できる限り端を歩くようにしましょう。
詳しい参拝のしきたり・なわらしは次の記事をご参照ください
【参照】【住吉大社の回り方】正しい参拝方法と参拝ルート・順番
参道を進むと亀がたくさんいる神池に掛かる『反橋(通称:太鼓橋)』があるので、これを渡ります。
太鼓橋は住吉大社を代表するパワースポットの一つ。渡るだけで願いが叶うという言い伝えもあるので、迂回はせずに渡るがおすすめです。
ただし最大傾斜が41度にもなる急こう配の橋なので、必ず欄干を手すり代わりにゆっくり進んでください。
私も過去に何度も太鼓橋で転ぶ人を見ているので、くれぐれも注意しましょう。
住吉大社を渡り終えると、左手に『手水舎』があるのでここで両手を洗って、口をすすぎ、心と体を清めます。
手と口を洗ったら、正面にある石造りの『角鳥居(脚が四角柱の鳥居)』と丹塗りの四足門を通って本殿に入ります。
本殿に入ってすぐ正面に見えるのが表筒男命(うわつつのをみこと)が祀られている『第三本宮』です。この向かって左側(北側)を進んでください。
第三本宮がこちら(↓)
第三本宮の奥(真後ろ)に見えてるのが、中筒男命(なかつつのをみこと)をお祀りしている『第二本宮』です。その左側(北側)をさらに進みます。
第二本宮がこちら(↓)
第二本宮の左側を少し進むと、一寸法師の記念碑がある『種貸神社』方面に通ずる朱色の門があるので、それを通り抜けます。
こちら(↓)の朱色の門を通り抜けます。
門を抜けて少し進むと、左手に住吉大社の末社・摂社である『種貸神社(たねかしじんじゃ)』へ向かう砂利道の通りが見えてくるのでそちらの方向へ進んでください(下記画像の矢印の方向)。
砂利道を30mほど進むと、正面に駐車場が見えてきます。
この駐車場の先に一寸法師の記念碑が経っている『種貸神社』(下記画像の矢印の箇所)があります。
車に気をつけて駐車場を先に進みましょう。
駐車場を越えればすぐに種貸神社があります。
一寸法師の記念碑と撫でるとご利益があると言われる石造りの打ち出の小槌は鳥居の右手に、一寸法師のお椀と顔はめパネルは記念碑の奥にあります。
なお正面の鳥居から一寸法師の記念碑がある種貸神社までは、ゆっくり歩いて10分ほどの道のり。散歩するのに丁度いい距離ですよ。
住吉大社の打ち出の小槌は撫でれば子宝のご利益
一寸法師の記念碑に到着したら、ぜひやってもらいたいのが記念碑の前にある石作りの『打ち出の小槌』を願いを込めて撫でること。
特に強いご利益があると言われているのが『子宝祈願』です。
一寸法師に登場した40代の夫婦も住吉大社で子供が欲しいが願った結果、一寸法師を授かりましたからね。
それに記念碑のある種貸神社(祭神:倉稲魂命・うがのみたまのみこと)の殿内には、実際に子供も授かった方が奉納した『種貸人形』が数多く奉納されています。
その奉納された数を見ても、いかに子宝祈願にご利益があるかがよくわかります。
また子宝だけでなく、商売の元種(種銭)を授かるという意味で商売の資金調達の祈願をする方も多く、住吉大社の名物でも初辰参りの起点ともなる神社です。
住吉大社で一寸法師の御朱印を貰う方法
住吉大社では御朱印帳が販売されており、初穂料を納めれば御朱印を書いてもらうことができます。
その御朱印の中には、なんと一寸法師の刺繍イラスト付きのものがあるんです。
それがこちら(↓)
太鼓橋とお椀に乗った一寸法師がなんともかわいいですよね。
ではこの一寸法師の刺繍御朱印はどうすれば貰えるのか?
実はこの御朱印は10月(神無月)の期間限定。貰うためには10月中にお願いをしなくてはいけません。
そして限定御朱印を貰えるのは、本殿の向かって左側(北側。本殿の外側)にある『参集所(社務所)』。下記マップの赤丸の箇所です。
御朱印帳を持って、こちらで初穂料を納めて依頼すれば書いていただくことができます。ちなみに初穂料は1,000円です。
なお刺繍御朱印は制作に時間がかかるため、余裕を持って参拝に訪れるようにしましょう。
待つ時の用のイスとテントは用意してくれているので、混雑していなければ座って待つことはできます。
まとめ
今回の記事では住吉大社にある一寸法師の記念碑・お椀・顔はめパネルの場所と行き方、一寸法師の限定御朱印を貰う方法を解説しました。
本文中にもお伝えしたように住吉大社は一寸法師に縁が深い神社です。
また一寸法師に登場する夫婦が住吉明神にお願いして子供が生まれたことから、記念碑のある種貸社は子宝祈願としても有名です。
一寸法師の記念碑やお椀と写真撮影したい方、子宝に恵まれたい方は、ぜひ住吉大社に参拝した際には立ち寄ってください。
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