日本書紀や古事記にも登場し、鎮座からおよそ1,800年の歴史がある大阪の住吉区にある『住吉大社』。
大阪の地元民の間では、住よっさん(すみよっさん)の愛称で親しまれている由緒ある神社です。
全国に約2,300社ある住吉神社の総本社(最も格の高い神社)であり、各地にある住吉神社には住吉大社の神様が分霊されて祀られています。
そして住吉大社は航海の守護神として、古くは朝廷からも崇敬されていた神社でもあります。
日本史の教科書にも登場するあの遣唐使も、唐へ出航する前に航海の無事を祈願したという伝承もあり、住吉大社には遣唐使の発祥地の石碑もあるくらいですからね。
実際、今でも住吉大社には航海や海釣りの前には安全と無事を願ってお参りに訪れる方が多いです。
そんな住吉大社には釣人守護や大漁祈願にご利益がある、『ルアーお守り(正式名称:海上安全大漁御守)』『釣人守(つりびとまもり)』を入手できます。
今回の記事では『ルアーお守り』『釣人守』の買える場所と行き方、各お守りの種類、それぞれのご利益・初穂料を解説します。
住吉大社が海と縁が深いある理由【海から生まれた神様】
どうして住吉大社には昔から航海安全や大漁祈願など海にまつわるお願いをする方が多いの?
その理由は住吉大社の本殿の第一本宮から第三本宮に祀られている祭神である住吉三神(住吉大神)が、海から誕生した神様だからです。
底筒男命(ソコツツノヲミコト)、中筒男命(ナカツツノヲミコト)、表筒男命(ウワツツノヲミコト)の三人の神様を住吉三神(住吉大神)と呼び、境内で一直線に並んだ第一本宮から第三本宮までに祀られている。
第四本宮に祀られいてるのは、住吉三神から神託を受けた住吉大社を建立した神功皇后。
住吉三神はイザナギノミコト(伊邪那岐命)が、黄泉の国(死者の世界)で付いた穢れ(ケガレ)を海で禊祓(みそぎはらえ)した際に生まれた神様です。
そのため海とたいへん縁が深く、航海安全や大漁祈願のために参拝する人が昔から多いのです。
住吉三神が生まれについて、もっとも詳しい話を知りたい方は次の記事をご参照ください。
ルアーお守りの買える場所と行き方
住吉大社の、『ルアーお守り(正式名称:海上安全大漁御守)』『釣人守(つりびとまもり)』を入手できるのは、本殿の敷地内にある御守授与所です。
御守授与所には他にも、紙札、神木札、こども守、学業守り、合格守、良縁守、さらには神様の使いであるウサギの形をして『うさぎ水引守』や、五大力の石を入れるための『五大力石守の袋』も入手可能です。
それでは授与所行き方について、住吉大社の正面にあたる一の鳥居(西大鳥居)からの行き方を解説します。
一の鳥居は南海電車・住吉大社駅や阪堺電車・住吉鳥居前の停留所に最も近い場所に石造りの鳥居です。
一の鳥居をお辞儀をしてくぐったら、参道をまっすぐ進みます。この時、参道の中央(正中)は神様の通り道なので必ず避けて通りましょう。
参道はできるだけを端を歩くのが、住吉大社だけでなく神社をお参りする時の作法です。
参道をまっすぐに進むと丹塗りの橋が見えてきます。これは住吉大社のパワースポットの1つである反橋(太鼓橋)です。
反橋の橋脚は豊臣秀吉の正室の淀殿が、子供の秀頼の成長祈願のために奉納したも。渡るだけでもお祓いになると言われているので、住吉大社参拝する際にはなるべく渡るようにしましょう。
反橋を渡り終えると、左手に手水舎があるので境内に入る前にここの手と口をすすぎ、水で身と心を清めます。左手→右手→口と洗うのが正しい順序です。
身と心を清めたら、石階段を昇り角鳥居をくくぐって境内に入ります。角鳥居の後ろにある丹塗りの四足門を過ぎれば、そこが住吉大社の本殿です。
目の前にあるのが拝殿(社)が表筒男命(ウワツツノヲミコト)が祀られている第三本宮となります。
その向かって左手(北側)に、御守授与所があります。
具体的には下記マップの赤丸の箇所です。
ここで初穂料を納めれば、『ルアーお守り』や『釣人守』を入手可能です。
授与所にはいつも巫女さんがいますし、お守りや神札を求めて参拝客が集まっているでのすぐに場所がわかりますよ。
釣人守りとルアーお守りの種類・ご利益・初穂料
続いて『釣人守』と『ルアーお守り(海上安全大漁御守)』の種類、ご利益の効果、初穂料(料金・値段)について解説します。
釣人守の初穂料・ご利益・種類
- 読み方:つりびとまもり
- 初穂料:1,000円
- ご利益:釣人守護、大漁祈願
- 種類:7種類
釣人守はかわいいカラフルな魚のフィギュアにキーホルダーが付いたお守り。お魚フィギュア部分には『住吉大社』のロゴも朱字でしっかり入っています。
種類は全部で7種類で、初穂料は1つ1,000円です。
私はいかにもご利益がありそうな紅白柄のお魚(鯉がモチーフ)を買いました。
またリング部分はワンタッチで取り外しできる構造になってるので、リング部分が邪魔だという方は外して使うこともできます。
さらに嬉しいのが『大漁祈願』『釣人守護』のステッカーも付いている点。
釣り竿、クーラーボックス、船に貼っておけばご利益がありそうですよね♪
ルアーお守り(海上安全大漁御守)の初穂料・ご利益・種類
- 読み方:かいじょうあんぜんたいりょうおまもり
- 初穂料:3,000円
- ご利益:釣人守護、大漁祈願
- 種類:2種類
『住吉大社のルアーお守り』の通称で知られているお守り、正式名称は『海上安全大漁御守』です。
種類はピンクと緑の2種類、初穂料は3,000円。釣人守と比べるとはお値段は少々高めです。
こちらはかわいいデザインの釣人守りとは違い、リアルな魚のフィギュアのお守りでルアーとしても使えそうなクオリティ。
ただし実際に釣り針はついていませんので、海釣り・川釣り関係なくルアーとしては使用できないので注意してください。
なおどちらのお守りもご利益の効果は『釣人守護』『大漁祈願』なので、海での安全と釣りの成功を願う方にはぴったりなお守りです。
まとめ
今回の記事では住吉大社で人気の『釣人守』『ルアーのお守り』の買える場所・行き方、初穂料、ご利益、種類などについて詳しく解説しました。
本文中でもお伝えしたように、住吉大社は海から生まれた神様がお祀りされている神社。遣唐使の時代から今も変わらず大漁祈願、釣人守護、航海安全にお参りする方が多く訪れています。
釣り好きな方が参拝すれば、ご利益の効果でクーラーボックスいっぱいのお魚が釣れるかもしれませんよ♪
難波から約10分、梅田から約30分とアクセスも便利なので、大阪に来られた際にはぜひ立ち寄ってみてください(住吉大社へのアクセスは次の記事を参照)。
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