【住吉大社の回り方】正しい参拝方法と参拝ルート・順番を解説

住吉大社の正しい回り方

難波から南海電車を使えば約10分で来れる大阪随一のパワースポット『住吉大社』。

全国に2,300社ある住吉神社の総本社であり、日本書紀にも登場する住吉三神(住吉大神)※が祀られている由緒正しき神社です。

住吉三神とは

※国生みの神であるイザナギノミコトが、黄泉の国が戻った時に穢れ(けがれ)を祓ったときに生まれた神様が住吉三神(住吉大神)です。

そのため住吉大社は神道で最も重要な要素の1つ、『祓い(はらい)』のご利益がある神社とされています。

毎年、三が日の初詣には国内外から200万人以上の参拝者が訪れる大阪の顔とも言える人気の神社であり、参拝を考えている方も多いはず。

しかし住吉大社は約3万坪の広大な面積がある神社。境内には4つの本殿(本宮)、十を越える末社・摂社、さらに鳥居や門も複数あるため、どのルートで参拝すればいいのか?回り方で悩む方も多いでしょう。

そこで本記事では住吉大社を参拝する際の、本殿を回る正式参拝ルートを解説します。

また参拝ルートや道順だけでなく、参拝時の礼儀(しきたり)や三が日の参拝時間も画像付きでわかりやすく解説するので、住吉大社へのお参りを考えている方は参考にしてください。

【住吉大社の本殿参拝ルート】正しい参拝の順番としきたり

住吉大社の反橋

こちらのパートでは住吉大社のは正式参拝ルート(回り方)を解説します。

正式参拝では、『一の鳥居(西大鳥居)』→『反橋(太鼓橋)』→『住吉鳥居』→『本殿』という順番で進みます。

住吉大社の正面から入り、一直線にまっすぐ進む参拝ルートですね。これが住吉大社の参拝する上での基本的な道順です。では順に解説していきましょう。

【1】一の鳥居(西大鳥居)のくぐる

まずは住吉大社の正面にある『一の鳥居(西大鳥居)』をくぐります。

一の鳥居の場所は、南海電鉄(南海本線)の住吉大社駅を降りて東口を出て、左へ歩道を道なり(下記画像の矢印の方向)に歩けば3分もかからずに着きます。

住吉大社駅から住吉大社への道

路面電車(阪堺電車)が走る道路を越えれば、目の前に石造りの『一の鳥居』があります。これが住吉大社の正面であり、神様のお家の玄関です。

誰かの家の玄関に入る時には、帽子を取ってお辞儀して入りますよね?住吉大社での参拝もそれと同じ。

一の鳥居の前にたったら脱帽し、頭を下げて会釈をしてから、気持ちを整えてから鳥居をくぐりましょう。

なお鳥居を越えてからの参道を歩く際には真ん中を進んではいけません。中央は神様の通り道なので、できるだけ参道の端を歩くようにしてください。

【2】反橋(太鼓橋)を渡る

住吉大社の太鼓橋

一の鳥居をくぐり石畳の参道を真っすぐ進むと、目の前に神池にかかる赤い欄干の大きな橋が見えてきます。これが住吉大社の『反橋(そりはし)』です。

地元の方からは住よっさんの太鼓橋(たいこばし)と呼ばれ、この橋を渡るだけでもお願いが叶うと言われてるほどのパワースポット。

ただし最大傾斜が48度もあるかなり急こう配の橋なので、ハイヒールや厚底の履物・靴などで渡られる方はくれぐれもご注意ください。

普段から運動をしている足腰が健康な方でも、すべて転ぶことがよく橋なので、渡る時には必ず欄干の手すりを持ちましょう。

ちなみに現在の反橋の石造橋脚は豊臣秀吉の妻である淀殿(茶々)が、息子の秀頼の成長を願って奉納したものです。

【3】手水舎で手を洗い心と体を清める

住吉大社の手水舎

反橋を降りると、向かって左手に『手水舎(ちょうずしゃ。お参り前に清める場所)』があります。

石造りの兎(神兎)から手水が出ているので、すぐにわかるはず。

住吉大社は鎮座したのが卯年卯月卯日という、兎にたいへん縁のある神社なんです。

手水舎で清め方ですが、まずは右手にひしゃくを持って水をすくい、その水で左手を洗います。

続いてひしゃくを持ち換えて、左手で水をすくって右手を洗います。

次に口をすすぎます。この時は右手にひしゃくを持って水をすくい、その水を左手で受け止めて口に運んでゆすぎす。この時、水は全て使わず半分くらい残しておきます。

ひしゃくを直接口に触れるのは厳禁なので、くれぐれも注意しましょう。

次に両手でひしゃくを起こすように持ち、垂れてくる水でひしゃく全体を洗います。

以上で清めの作業はおしまいです。最後は両手で優しくひしゃくを元にあった場所へと戻してください。

追記 24/10/22
現在はひしゃくが撤去されております。そのためひしゃくを使った清めの作業はできません。

ですので、竹から流れ来る水をひしゃくの代わりに手ですくって左手→右手→口を洗い・ゆすぐようにしましょう。

【4】住吉鳥居をくぐる

住吉鳥居

手水舎で心と体を清めたら、石階段を登り正面にある石造りの『住吉鳥居』をくぐります。

この時も、一の鳥居とくぐった時と同じように、脱帽とお辞儀を忘れないようにしましょう。

【5】本殿(第一本宮から第四本宮)のお参りルート

住吉通りをくぐり、丹塗り(種に塗られた)四足門を抜けると、そこには第一本宮から第四本宮までの本殿があります。

第一本宮(一番奥)から第三本宮(一番手前)までが一直線に並んでいて、第四本宮は手前にある第三本宮の右隣に位置しています(下記の境内マップを参照)。

住吉大社の境内マップ

第一本宮から第四本宮までの回る順番ですが、これには決まりがありません。あなたの好きな順に回って頂いて大丈夫です。

参考までに私が参拝する時の順番をお伝えしておくと、第三本宮→第二本宮→第一本宮→第四本宮のルートで回っています。

一番手前にある第三本宮から一直線にまっすぐ参拝して、第一本宮まで回ったらUターンして最後に第四本宮を回る道順ですね。

【6】拝殿(お賽銭)と拝礼の正しい方法

第一本宮から第四本宮には次のように別の神様がお祀り(まつり)されているので、すべて本宮で拝殿をします。

住吉大社の本殿に祀られた神様
  • 第一本宮:底筒男命(ソコノツツノヲミコト)※1
  • 第二本宮:中筒男命(ナカノツツノヲミコト)※1
  • 第三本宮:表筒男命(ウワノツツノヲミコト)※1
  • 第四本宮:息長足姫命(オキナガタラシヒメのミコト)※2

※1 底筒男命、中筒男命、表筒男命は住吉三神(住吉大神)と言われる、イザナギノミコトが黄泉の国から戻った際にケガレを祓った際に生まれた神。

※2 住吉三神の神託を受けた神功皇后が神格化し、誕生した神様。

拝殿する際には、初穂料としてお賽銭を賽銭箱に入れ、姿勢を正して神前(拝礼できる位置)へと進みます。

お賽銭の金額は5円玉や50円玉は、穴が開いていることから『見通しが良い』『運が通って自分の元に来る』と言われています。

縁起をかつぎたい方は、お賽銭用に5円玉や50円玉を多めに用意しておきましょう。

神前へと進んだらゆっくり呼吸をして心を落ち着け、2回深くおじぎをします。

続いて2回ゆっくりと拍手をします。

拍手が終わったら手を合わせたまま、心を込めて神様へお祈りをします。合計で『二拝二拍手一拝』です。

お祈りが終わったら、最後にもう一度ゆっくり深くお辞儀をします。ここまでが拝礼の流れです。

これを第一本宮から第四本宮まで繰り返しましょう。

すべてのお参りが済んだら、本殿の向かって左手にある授与所で、自分のお願いごとに関連するお守りやお札を入手して帰宅します。

以上が住吉大社の正式参拝ルートです。

【最新版】住吉大社の初詣の三が日の参拝時間

時計とカレンダー

住吉大社を参拝できる時間(営業時間)、午前6時(10月から3月は6時30分)から午後5時までです。

しかし参拝者が増加するお正月の三が日に関しては、この限りではありません。

初詣時の開門・閉門時間は次の通りです。

大晦日・お正月の住吉大社の参拝時間
  • 12月31日:開門22時
  • 1月1日:閉門22時
  • 1月2日:開門6時、閉門19時
  • 1月3日:開門6時、閉門19時
  • 1月4日:開門6時、閉門18時
  • 1月5日:開門6時、閉門18時

大晦日の22時から元旦の22時までは開門しているので、その日だけは真夜中でも参拝が可能です。

大変混雑しますが、夜の境内に入れる貴重な日なので、夜の住吉大社の空気を味わってみたい方はその日を狙って訪問するのはアリです。

ただし自由に歩けないレベルの混雑(おしくらまんじゅう状態)なので、大晦日の夜に行くならそれなりの覚悟が必要です笑

ただし五大力の石拾いと釣りみくじは12月31日から1月5日まではお休みするためご注意ください。
【参考】【住吉大社の五大力守りのご利益】袋・休みの日・叶った時の返し方

まとめ

住吉大社の第三本宮

今回は住吉大社の正式な参拝ルート、本殿の回り方、お参りの方法を解説しました。

紹介したルートであれば、徒歩ゆっくり回っても30分もあれば住吉大社の本殿をお参りできます。

大阪最強のパワースポットとも言われる住吉大社のご利益にあやかりたい方は、ぜひ参考にしてください。

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