大阪最強のパワースポットと言われる『住吉大社』、全国に2,300ある住吉神社に総本社(最も格式の高い神社)であり、毎年約230万人の方が初詣に訪れています。
住吉大社には日本書紀にも登場する住吉三神や神功皇后を祀った本殿(第一本宮から第四本宮)の他にも、境内には神様が祀られている多くの末社・摂社があります。
その中の一つである『侍者社(おもとしゃ)』は縁結びの神様が祀られており、恋愛成就・復縁祈願・結婚祈願・夫婦円満を願って、たくさんの男女が毎日お参りに訪れています。
そして住吉大社には縁結びの神社だけでなく、恋愛・復縁・婚活・恋活の吉凶を占う『恋みくじ』もあるんです。
神様の言葉・助言を受けたい恋に悩む方にはぴったりのおみくじで、恋の成就を願ってそれを引く人は大勢います。
そこで今回の記事では住吉大社の恋みくじの場所、初穂料、吉凶の順番、みくじに書かれている内容、さらには通常のおみくじとの違いについてを詳しく解説します。
住吉大社の恋みくじの場所・正面鳥居からの行き方を解説
まずは住吉大社の恋みくじが引ける場所がどこにあるのか?その行き方・アクセスについて解説します。
住吉大社の正面の玄関口にあたるに『一の鳥居(西大鳥居)』をくぐり、石畳の参道を直進します。
鳥居は神様のお家の玄関にあたる場所。くぐる際には、特別な理由がない限りは帽子とマスクを取り、深くお辞儀をしましょう。
そして参道の中央(正中)は神様が通る道なので、できる限り端を歩くようにしましょう。住吉大社を参拝する際のしきたりの詳細は次の記事をご参照ください。
【参考】【住吉大社の回り方】正しい参拝方法と参拝ルート・順番
参道を真っすぐ進むと、朱色(赤色)に塗られた欄干の『反橋(通称:太鼓橋)』が見えてくるので、その橋を渡ります。
太鼓橋は傾斜が最も急な箇所が41度にもなるので、なれてない方が渡ると躓いたり、コケたりする危険のある橋です。渡る際には必ず欄干を手すりとして活用しましょう。
恋みくじは太鼓橋を渡らなくても迂回すれば到達できますが、太鼓橋は渡るだけでもご利益があると言われている住吉大社のパワースポットの一つ。できる限り渡って参拝するのをおすすめします。
太鼓橋は最大傾斜41度の急こう配の橋なので、渡る時には必ず欄干を持って渡りましょう。こんなに急です↓
太鼓橋を渡り終えると左手に『手水舎』があります。そこで両手を洗いと口をゆすいでください。
洗う順番は左手→右手→口の順です。手水舎の水で洗う・すすぐ行為は、おみくじを引く前に身も心も清める大事な作法となります。
ちなみに神社の手水舎の水が出てくる箇所は石造りの龍であることが多いですが、住吉大社の場合はかわいい兎(うさぎ)。
実は住吉大社は鎮座したのが卯年卯月卯日という、兎にたいへん縁のある神社。また第四本宮に祀られている神宮皇后が生まれた日も卯年卯月卯日という偶然とは思えない一致です。
そのように兎と密接に関わりがるので、手水舎には兎の石像が用いられています。
また本殿には『住吉神兎(すみよしうさぎ。通称なでうさぎ)』と呼ばれる、翡翠製の像も鎮座しています。
【参照】住吉大社のうさぎはどこにいる?撫でてご利益!住吉神兎の場所・行き方
手と口を清めたら、正面の石階段を昇った先にある柱が四角の『角鳥居』と、その奥にある丹塗り(朱色に塗られた)の四足門をくぐりましょう。
四足門をくぐった先にあるのが、住吉大社の本殿です。本殿に入って真正面にまえるのが『第三本宮』、その向かって右隣にあるのが神功皇后が祀られている『第四本宮』です。
恋みくじを引ける場所はその第四本宮と対面する形の真向いにあります。下記の地図の赤丸の箇所が恋みくじの場所です。
第四本宮から見て真ん前に翡翠製の住吉神兎の像があり、その奥に恋みくじがある位置関係です。
恋みくじの他にも、通常のおみくじ、釣りみくじ、子供みくじ、うさぎみくじ、納涼みくじ、おもとみくじ等も全てこのおみくじ専用スペースにあり、看板もあるので本殿に入ればすぐにわかりますよ。
どうして見当たらない場合は、境内の掃除や見回りをしている神官さんに聞けば、親切に教えてくれます。
恋みくじの引き方と初穂料(料金・値段)
恋みくじの場所には、初詣や夏祭りなどの混雑時以外には神官や巫女さんはいません。
自らでお金を賽銭箱に入れておみくじを引く、セルフおみくじスタイルです。
引き方は、まずはおみくじを引く場所にある賽銭箱(ジュラルミン製)に初穂料(おみくじの代金)の200円を投入します。
もし小銭を持っていない場合は、第三本宮の向かって左側にお守り・お札の授与所で両替が可能です。
初穂料を入れたら、願いを込めてみくじ筒を振ってみくじ棒を取りだします。
恋みくじの『みくじ筒』はわかりやすように、恋みくじと朱字で書かれているのでそれを確認してから引いてください。
みくじ棒に番号が漢数字で書かれているのを確認します。
今回は十三番でした。
その番号の恋みくじを、木製の棚から取り出します。
結果はなんと大吉!!
セルフサービスと言っても、みくじ筒からみくじ棒を引いて、木箱からおみくじを取り出すだけなので特に難しいことは何もありませんよ。
セルフでのおみくじが初めての方でも、問題なく引けるはずです。
住吉大社の恋みくじに書かれている内容【吉凶・和歌・幸運のカギ】
住吉大社の恋みくじには一体どんなことが書かれているのでしょう?実際のおみくじを見ながら一つずつ確認していきましょう。
恋みくじの実物がこちら(↓)です。
最上部にはみくじ棒の番号と吉凶(結果)が書かれています。
今回の場合は【大吉】ですね。みくじ棒の番号は特に吉凶に関係ないので、特に気にする必要はありません。
続いて右側には占いに結果に関連し、今後の恋の進め方のヒントになる和歌(短歌)とその現代語訳が記されています。
上記のみくじに書かれていた和歌は次の通りです。
「伊与の国宇和(うわ)の郡(こおり)の魚(うお)までも われこそはなれ世を救ふとて」
(現代語訳)たとえば伊与の口の宇和の地の魚だって私はなります、それが世を救うことになるなら
これは14世紀に【玉葉和歌集】に掲載されている和歌です。
直訳すると、国を救うためであれば伊与(伊予)の国(現在の愛媛県)の魚にだってなる覚悟があるという主旨。
これを恋愛に置き換えるなら、あなたを幸せにするためだったら自分がどうなっても構わないという相手への愛情を示していた歌と考えられます。
最後に左側には出会い・恋愛・幸運の鍵の3つの項目を成就させるためのアドバイスが掲載。
これらの内、幸運の鍵(今回は『思いやり』)は掲載されている和歌に関連す内容のものが多いです。
恋みくじに凶・大凶はある?【吉凶の順番】
住吉大社の恋みくじには凶や大凶などの、いわゆる運が悪いとされる吉凶(おみくじの結果のこと)は含まれているのでしょうか?
恋みくじも、通常のおみくじと同様に凶と大凶は含まれており、吉凶の種類は次の5つです。
大吉、中吉、小吉、凶、大凶
そして恋みくじの吉凶を運が良いとされる順に並べたのが以下となります。
- 大吉…最も運勢が良い。これからは運気が下がるという注意喚起の意味もある。
- 中吉…大吉の次に良い。特に波乱はなし。
- 小吉…中吉の次に良い。悪いことが起こる可能性もある。
- 凶…大凶の次に良くない。
- 大凶…一番運勢が低い。今後は運気が上がるという意味でプラスの面もある。
【参考】住吉大社のおみくじに大凶はある?吉凶の順番と出る確率
なお上記の順番の表で記したように、大凶は今が最も運の低い状態。ここからは上がるしかありません。
考え方を変えれば、運気が上昇するしかない最もいい吉凶とも捉えられます。ですのでみくじの結果が大凶だからと言って落ち込む必要はありませんよ。
むしろ出会い・恋愛・幸運の鍵に書かれている住吉の神様の助言を参考にし、今後の行動を改めましょう。
恋みくじと通常おみくじとの違いを解説
恋みくじと通常のおみくじは何が違うの?
住吉大社の通常のおみくじと恋みくじの違いについて、おみくじの吉凶、初穂料、助言の数・種類を比較して解説しますね。
それらを比較した表が以下となります。
種類 | おみくじ | 恋みくじ |
吉凶 | 5種類 | 5種類 |
初穂料 | 200円 | 200円 |
和歌の掲載 | あり | あり |
助言の数・種類 | 4つ 対人運・金運・体調運・幸運のカギ | 3つ 出会い・恋愛・幸運の鍵 |
文字色 | 黒 | 朱 |
吉凶、和歌の掲載の有無、初穂料などは基本的な項目はほぼ同じ。
一番の相違点は助言の数と種類です。通常のおみくじは対人・金運・体調など、人生全般に関わることについて記載されています。
一方、恋みくじは出会い・恋愛など結婚・恋愛・復縁・良縁などに関わる項目が厳選して掲載されています。
そのため恋愛関係のことを占いたい方は、通常のおみくじではなく恋愛特化型の恋みくじを引く方が良いでしょう。
恋みくじを結ぶなら縁結びの神様がいる侍者社の近くがおすすめ
恋みくじを引いた後、そのみくじを持ち帰らずに神社の木やおみくじ掛けに結んで帰る方は少なくありません。
特に凶や大凶だと結果が良くないとされるものだと、持ち帰りたくないし、思い人と縁を結ぶという願いを込めて神社のどこかに結んで帰りたい方も多いでしょう。
恋みくじは一体どこに結ぶのが一番良いの?
最もおすすめなのは『侍者社(おもとしゃ)』の近くにある、みくじ掛けです。
『侍者社』は第四本宮の奥(東側)・第二本宮の右(南側)にある住吉大社の摂社・末社で、縁結びの神様として多くの人が良縁・復縁を願って参拝に訪れます。
侍者社の場所は下記マップの赤丸の箇所です。
侍者社の中には良縁成就を願った『侍者人形(おもとにんぎょう)』や夫婦円満を願った『裸雛(はだかびな)』がたくさん供えられています。
こちら(↓)が侍者人形(おもとにんぎょ)
こちら(↓)が裸雛(はだかびな)
侍者社には住吉大社の神主であり日本書紀にもその名前が載っている田裳見宿禰(たもみのすくね)と、その妻が祀られています。
人形を備える際には自分の名前と共に、良縁・復縁・夫婦円満を願う相手の名前を書くのが良いです。
そして侍者社の真向いにあるみくじ掛けが、恋みくじを結んで帰りたい方はそこがおすすめの場所です。
ちなみにおみくじを神社のどこかに結ぶというしきたりは神道にはありません。あくまでも参拝者の中でいつの間にか、広まった伝承です。今風に言えば都市伝説。
結ばずにお守りとしても恋みくじを持ち歩いても、大丈夫ですのでご安心ください。
私だったら凶・大凶以外の大吉などの結果であれば、財布に入れて夫婦円満のお守りにします。
【まとめ】凶・大凶が出ても落ち込まない
今回の記事では住吉大社の恋みくじの場所・行き方、初穂料、吉凶の順番、通常のおみくじとの比較、恋みくじを結ぶおすすめの場所について解説しました。
なお本文中でもお伝えしたように、凶・大凶のなど悪いとされる結果を引いたからと言って落ち込む必要は全くないです。
それらはあくまでも今悪いだけで、今後は上昇する可能性が高い吉凶。むしろ幸運が訪れる前触れとして、大凶を喜ぶ方もいるくらいですね。
ですので結果は気にせずポジティブにとらえて、みくじに書かれている助言のみを意識して行動する。これがおみくじで幸運を引き寄せるポイントです。
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